「しばもち」は、一般的には「柏餅」と呼ばれ、
お節句の際に食べることが多いようですが、
宿毛では、お目にかかれる期間がとっても長いですね。
夏の間もずっとあります。
お店でもよく売ってます。
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それもそのはず宿毛のしばもちは、1年に1度の食べ物というよりは、
少し手間をかけて作るおやつ、という感覚のもの。
しば(サルトリイバラ)があるなら作ります。

といってもこの手間がなかなかかけられないので、
頂くと「わ~~、ありがとうっ!」と素直に喜んでしまうお菓子。

祖母が忙しかったり調子悪かったりした時に、
ちょうど宿毛への帰省が重なった時が昔何度かありました。
その時に祖母はこう言います。
「おまえに、しばもちばあ(くらい)は
作っちゃりたかったけど(作ってあげたかったけど)」。

特別なことはできないけど、しばもち程度は作って喜ばせたいのに、
調子が悪くてごめんね、という意味。

でも今、いくら調子がよくっても、「しばもち程度」をつくること自体が
頭にも浮かんでこない自分。

「しばもちも作れんような余裕がない人生はいかんで!」
とおばあちゃんに怒られそう・・・

柔らかいお餅の中の甘い餡が身にしみます。

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自分でつくりたい方はこちら☆*゚ ゜゚*☆
上新粉ともち米粉を合わせて、柔らかいお餅をつくり、
大豆の餡子を入れます。
そしてサルトリイバラの葉っぱで包んで蒸します。

サルトリイバラの葉っぱは山でとってこなくちゃ。
https://recipe.rakuten.co.jp/recipe/1920004596/